第６５村人：南都　保夫さん

2014.7.1　【あばのヒト】　投稿者：bo-kun_chan

今日から７月ですね、一年も半分を過ぎました。田舎にいる
と時間がゆっくり流れているようですが、みんな「もう半分
も過ぎたんか。」と行っています。田舎の退職した高齢者は
いろんな趣味を作って、老後の時間を楽しんでいます。今日
は村でそば打ちを趣味にしながら過ごしているおじいちゃん
をご紹介します。

南都　保夫(やすお)さん

「大工(だいく)じゃなくて、だいしちじゃったで！！」

あば生まれあば育ちの保夫さん。退職する前まで大工さんを
やっておられました。「わしはの、“だいしち”だったんで。
意味分かるか、“く”じゃなくて“しち”。“九”じゃなくて“しち”
だったんじゃ！！」出会って早々に軽い冗談を飛ばしてくれ
ました。なんて愉快なおじいちゃんなんだ。用は大工さんだ
ったたんですね。退職してからは、年金生活で家の横にある
畑をしておられます。「まあな、肥料やなんやらを買うと、
野菜を買うより高くつくんじゃけどな、やることもないけん
これも道楽の一つじゃ。」毎日畑に出て、野菜の手入れや植
木の剪定をしています。「ちーと餌(野菜に与える肥料のこと
)も上げとるんじゃけえ、わしにも餌をめぐんで貰わんといけ
んで！！」となすびの苗に声をかけていました。

「そばは３たてが重要。挽きたて・打ちたて・茹でたて！！」

畑や野良仕事をやりつつ、保夫さんはそば打ちもしておられ
ます。村の蕎麦作りグループに入り、イベントでもたまにそ
ばを振る舞っています。５月に行われたふるさと祭りでも、
村外の人に自慢のそばを振る舞っておられました。「元々は
な、友達に誘われてとりあえずそば打ち教室に出てみたんだ
けど、それからここまで続けてしまってな、すっかりはまっ
てしもうた。」そばについて勉強して、お客様に食べてもら
うことが好きだと言う保夫さん、そばは３つの“たて”が重要
だと言います。「挽きたて・打ちたて・茹でたて!!この３つ
がそばは重要なんです。」そば打ちグループの仲間が、家に
そば打ち部屋を作っているらしく、そこで集まって自分たち
の手で打つそうです。つゆも２週間かけて出汁を取って手作
します。「んま、遊びじゃけどな、これで人が喜んでくれる
ならええんじゃ。」と元気に笑顔でそばを作っていました。