2014.6.23 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan
村にも昔はいろんな仕事があり、大工や土建業と力仕事から
民宿や食堂といったものまで。人も多かったので多様な働き
方がありました。今日はその中から、村唯一の散髪屋さんを
していたおばあちゃんをご紹介。
あば村の大畑地区にお住まいの君子さん。『村の新宿』と呼ばれ
る中心街と呼ばれる場所に店を構えていました。小学校の周辺で
ここには、商店や郵便局、民宿など商店街のようにいろんな店が
並んでいました。「昔は賑やかやったんで。買い物もあば内で住
ませとったし、不便もなかったよ。」今は店もなくなり、寂しく
なってしまいました。しかし、もう高齢になってしまった君子さ
んですが、たまに散髪もしているようです。「店にはもう人は来
んけどな、電話で呼ばれて、バリカン片手に家まで髪を切りに行
くこともあるんですよ。」村の人も、髪を切りに行くなら浮田さ
んの家でした。家の前にまだ残る看板。僕もこんど綺麗な坊主に
刈ってくれるみたいです。
浮田さんの家は、人通りの多い阿波支所の近くにあります。晴れ
た日には、いつも夫婦で家の裏にある畑で作業をする微笑ましい
姿が見られます。本当に素敵な老後の感じ、いつも笑顔で挨拶し
てくれます。「まあ、私らが食べる分だけじゃけどな、こうやっ
ておじいさんと一緒に、家の裏で野菜つくって、楽しいですよ。」
今日はタマネギの収穫日。大きいのから小さいのまでたくさんの
タマネギが採れました。一つ一つ手作業で川を剥き、根を取って
干す準備をします。「私らはな、高齢者だけどまだまだ仕事もで
きますよ。」タマネギ干すなんて僕にはできません。技を盗みに
いかなければ。野菜食べよる?自分で煮炊きするの?そこのエン
ドウ豆持って帰りなさい。とまるで孫のように心配してくれまし
た。(いつも心配してくれてるのですが。)
最後に、君子さんのあば村の自慢は?
今は、散らかってるということで散髪する場所の撮影はNG。だけど
今度見せてくれるそうです。昔の道具とか残っているみたいで、楽し
み楽しみ。
明日もお昼の12時更新。
次はどんなお話が聞けるでしょうか、お楽しみに。