第58村人:西山 裕子さん

2014.6.20 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

あば村が誇るヤマザクラの木『尾所の桜』。もう開花のシーズン
は過ぎましたが、緑色の綺麗な葉が風にそよぐ綺麗な姿を見せて
くれます。今日は、その麓に嫁いで来たおばあちゃんをご紹介。

 

西山 裕子(ゆうこ)さん

 

裕子

 

 

「あばの人は本当にみんな優しい。嫁いで来た時も優しかった。」

尾所の桜を下から見上げる位置にある畑で、裕子さんはもくもくと
作業をしていました。寡黙なおばあちゃんですが、ゆっくりとおしゃ
べりをしてくれました。鳥取県の智頭町から嫁いで来たという裕子
さん。あば村人の優しさに触れて感動したと言います。「あばの人
と話してたら分かるじゃろ。ほんとうに優しい人が多いんで。心か
ら違うのかもしれんな。」そんな裕子さんもとっても優しい方で、
自転車で坂道を上って、ちょうどしんどくなるところに家があるも
のですから、ついつい家に寄ってしまいます。畑に一緒に出て、今
日はピーマンの若苗を支柱に括り付ける作業をしました。多くは話
さないのだけど、心地よい空間。突然口を開いて、「若い人が近く
におったら、若い力を吸えるから、手も良く動くな。」と裕子さん。
二人で笑いながら作業しました。

 

裕子さん2

「晴れの日に、ぼつぼつ外に出る。雨の日は寝るの。」

梅雨も一休みか、ここ数日あば村は気持ちよいくらいの晴天が続い
ています。帽子をかぶって日差しを避けながら野良仕事をする裕子
さん。「これの時期の晴れの日は熱いけどな、雨だと出れんけぇ、
日和(晴れの日)のときに出るしかない。その変わり雨の日はしっか
り寝て体力を蓄えるんです。」何もせず生きるのが田舎じゃ一番い
けないことだと裕子さんは言います。「孫が小さい頃はな、よく尾
所の桜まで散歩に行きよりましたよ。坂ですからいい運動になる。
今は桜なんか見に行きゃせんけどな、畑から見えるで。けど何にせ
よ動くのはええこと。」やれやれ、もうぼつぼつ家に入ります。と
言いながら、愛車の4輪車を押して帰宅。また疲れたら休憩がてら
おしゃべりしに行こう。

 

裕子さん

 

最後に、裕子さんのあば村の自慢は?

「長く住んだら分からんくなってくるけど、住めば都なの。」

 

 

最後に、カルシウム取りなさいよ、と小松菜をいただきました。優しさ
が身にしみる。次は大根とスイカをくれるらしい、楽しみだ。

 

明日から週末で一日一人もお休み。

次は6月23日(月)のお昼に更新です。
お楽しみに。