第39村人:寺坂 歩美さん

2014.5.26 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

少子高齢化の社会問題を抱える日本。特に、中山間地域ではその問題が多き
く、あば村も例外ではありません。地域から若者の姿は消えつつあり、高齢
化率も40%を超えます。そんな中、先日素敵な女性に出会いました。将来
は村に帰ってきたいという彼女の、思い出や村に対する想いをお話してくれ
ました。

 

寺坂 歩美(あゆみ)さん

 

あゆみさん2

 

「この時期には毎年必ず帰ります。うちの米は一番おいしいです!!」

あば村出身の歩美さん。高校まで村で生活し、鳥取の大学へ行きました。今年
無事に卒業し、現在は広島県で営業の仕事をしています。この日は晴天、絶好
の田植え日和でした。歩美さんのお父さんも農業をしておられます。大学へ行
ってからは毎年、田植えの時期になると必ず手伝いに戻って来ています。「田
植えは小さい頃から手伝っていたので、必ず帰ります。私も農業が好きです。」
子どもの頃から、お父さんの作られたお米しか食べてきませんでした。「本当
に父の作るお米が一番おいしいんです。もう、他のお米は食べられませんよ。」
と自信満々に語る歩美さん。そこまで言うなら一度食べてみないと。なんと、
こうやって両親の手伝いをするため、わざわざ大学時代にMTの運転免許を取っ
たそうです。なんて親思いな。しかしまだまだ練習不足か、急な坂のバックが
出来ていませんでした。頑張れ歩美さん!!

 

あゆみさん3

一生懸命お父さんのお手伝いをしておられました。いずれこの田植機にも乗るのでしょうか。

 

「小学校の思い出は一年生のあば探検。将来は村に戻りたいです。」

あば生まれの歩美さんは、もちろん今年の3月で閉校となってあば小学校を出て
おられます。小学校の思い出は、一年生の時に行ったあば村探検。「なぜだか分
からないのだけど一番記憶に残っています。」そう笑顔で答える歩美さん。きっ
とその時から、あば村が大好きという想いをずっと持っておられるんだろうな。
今は、広島で勤めておられますが、将来はあば村に帰ってきたいと話します。
「いろいろあるんですけど、やっぱりあば村が大好きなので帰ってきたいです。
そのためには婿を取らないと。笑」お母さんにも、「大丈夫、結婚はするから。」
と、どこから来るか分からない自身で宣言しておられました。先日行われたあば
ふるさと祭りでも再会、この時は妹さんと二人で。そこでなぜか近くにいたおじ
さんと記念撮影、「元郵便局長の娘です〜。」と歩美さんが自己紹介した瞬間に
すごく暖かく迎え入れたおじさん。なんて素敵な光景なんだろうか。

 

あゆみさん4
という訳で記念撮影。

 

最後に、歩美さんのあば村の自慢は?

「空気がきれいで気持ちよいことです。」

 

笑顔が素敵で可愛らしい歩美さん。お話している間とにかく「あば村が好き!」と
言っていました。祭りでも地域の人に温かく迎えられて笑顔に。こうやって若い人
たちが帰って来やすい空気を作って行くのが必要ですね。
いや、もうすであるのかも。

 

明日もお昼の12時更新。
次はどんなお話が聞けるでしょうか、お楽しみに。