第35村人:長瀧 一由さん

2014.5.20 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

祭りが終わり、田植えの時期もほとんど終わり。世話しなかった村が少し落ち着い
てきました。そんな中、庭師先で水やりをしていたおじいちゃんがいたので突撃。
偶然の出会いでしたが、気が合ってずっとおしゃべりしていました。長年生きて来
た人生を語る姿が格好良かったのでご紹介します。

 

長瀧 一由(かずよし)さん

 

よしたかさん

 

「世のため人のために生きてきました。」

今年で83歳になる一由さん。自慢の庭の手入れをしている時に声をかけました。
とにかくお話上手で、若い人に想いを語るのが大好きですその中でも特に「人は、
世のため人のために生きなさい。」ということを念入りに教えてくれました。
「私は、村の民政委員に9期(27年)も勤めました。村のために一生懸命働いてい
たので、誰も辞めさせてはくれませんでした。今は歳になっていよいよ辞めました
が、地域のために毎日走り回りましたよ。」世のため人のためを自ら実行してきた
一由さんのところには、不思議と昔から若い人が集まります。「私の若い頃は村に
青年が230人もおりました。今では少なくなったけど、よく相談にものります。」
今では、農村結婚委員会(こんな会もあるのか。)でもご活躍中。少し前までは委員
長まで勤めておられました。「老いも若きも一人の人間です。困っている人は助け
る。一組や二組の仲人も世話無い(大変なことでなはい)ですよ。」と笑いながら話
し義敬さん。ぼーくんの小学校は『真面目に働き、世のために尽くせ』というのが
校訓でした。これも、一由さんのような方を示しているのだなーとしみじみ考えて
いました。

 

よしたかさん2

「村で生きていたらアイデアがいっぱい出て来きます。」

一由さん自慢のお庭には、綺麗に手入れされた草木がたくさんあります。鉢植えが
置いてあるベンチは全ておじいちゃんの手作り。「山で、雷の落ちた木を見つけて
これだ!とすぐアイデアが浮かびました。雷で焦げた色と、くりぬかれた部分を利
用してベンチにしました。」だとか。時々、山に入っては良い材料を見つけて木工
をされています。アイデアマンなのは昔のことから。「20歳近くの時でした。ボ
タンを押したら米が1合・3合・5合ときっちり出て来る機械を発明しました。岡
山にまで持っていって優秀賞をいただき。そこから全国がまねをしたのです。あれ
を発明したのは日本で私が一番なんです。」と自慢して来たおじいちゃん。特許を
取っていれば良かったな〜、と悔しがっていました。本当にすごい発明で、当時も
かなり誉め称えられたそうですが、開発や中の構造も惜しみなく教えていたそうで。
これも世のため人のためと生きて来た一由さんの性格なのでしょうか。

 

よしたかさん3
義敬さん自慢の手作りベンチ。

 

最後に、一由さんのあば村の自慢は?

「綺麗な水が飲めて、空気が吸えて、趣味に打ち込めることです。」

 

 

気がつけば外に座りながら2時間ほどお話していました。
明後日も、私が段取りしてるお見合いがあるんでそわそわしとるんじゃ。と言いながら
お庭の草木へ水やり。とりあえず結婚願望のある人は義敬さんのところへ連れて行こう。

 

よしたかさん4
お庭のキンモクセイが素敵でした。

 

明日もお昼の12時更新。

次はどんなお話が聞けるでしょうか、お楽しみに。