2014.9.3 【あばのコト】 投稿者:bo-kun_chan
こんにちは。昨日更新しましたお散歩ついでに3つの滝に打たれて来ました【前編】
では、布滝へ繋がる黒岩高原遊歩道の様子をお伝えしました。たくさんの木々に
囲まれ、なんだか怪しいキノコも見つけて、楽しいお散歩になりました。しかし
ぼーくんの目的はここだけではありません。ここ最近の怠惰とこれからの決意も
新たにということで、精神を鍛え直すべく「滝へ打たれて来ました。」
少々アホらしいぼーくんの姿を横目に、迫力のある「あば村名3滝」をお楽しみ
頂ければと思います。
まるで原生林をそのまま歩いているかのように続く黒岩高原遊歩道。
地域の人たちが、丁寧に想いを込めて残し続けて来た自然を一歩一歩感じながら歩き
その雄大さとそこから感じる人の歴史にただただ感動しておりました。
そして出口へ、ここから右へ折れて車で3分ほど。ぼーくんの戦いはここから始まります。
あば村には3つの大きな滝があります。車で5分ほど、歩いても30分かからない範囲に固
まって美しい滝が見られるということで、登山家や観光客、滝マニア(本当に存在するかは不
明)などなどたくさんの方々が訪れます。
そのうちの一つ、大滝への入り口。ここから280mほど、少し山を登ります。
少し暗く、うっそうと茂る雑木が独特の雰囲気を醸す大滝入り口。これかのぼーくんのチャレン
ジに大滝も全力で立ち向かって来ているようにも見えます。(一般の方には少し険しいぐらいの山
道にしか見えないと思いますのでご安心ください。)
そして眼前へ突然現れる『大滝』その水量も高さも迫力も、名前の通りにビッグスケール。
滝上に広がる木々をかき分けるように大量の水が流れ出しています。回りにはミズブキな
ど清流にしか自生しない植物もびっしりと生えています。
あまりの迫力に思わず手を合わせてしましました。パンツ1枚に、誰も期待していないヒップ
ラインのセクシーショットを見せつけ、いざ大滝へ挑みます。 ….しかし水が冷たい。もはや
痛いとさえ感じてしまいます。
意を決して大滝と一つになるべく、滝壺へ飛び込む。高さ15mほどの場所から流れ落ちる
水しぶきに身を任せる。この迫力は打たれた者にしか分からないでしょう。あまりの音と衝
撃に目を開けることすらままなりません。
打たれて10秒ほどすると、不思議と痛みと冷たさが消えどこか清々しい気持ちになって
くるのです。大自然と一体になり、地球の一部となった感覚になります。
身が清められたところで大滝へのアタックは終了、ぼーくんを受け入れて頂けたことに経緯
を持ちながら次なる滝へと向かいます。
「あば村3名滝」次なる場所は大滝のすぐ近くにある『白髪滝』。ここはあば村にとっても
神聖な場所で、水の神様が祭られています。水害が起きそうになれば、ひっそりとここへお
参りに来る等地域の方の心のよりどころにもなってきた白髪滝。鳥居の前で一礼。再び気を
引き締めながら滝前へ向かいます。
『ドドドドドドドド』という、もはや水の音とは考えられない爆音を鳴らし現れた『白髪滝』
落ちる水しぶきが、綺麗な白髪のように見えることから命名されました。
自然に完成された岩盤の切れ目から激しい水しぶきが流れ落ちてきます。いや、もしかしてこ
の滝は一生完成しないのかもしれない、日々の水流が風、人の営みにより毎日姿を変え、神様
を守っているのかもしれない。という過剰な妄想が膨らむほどこの迫力に感動します。
滝の横にある小さなお宮。ここへの道は草が刈られ、お供え物も新しい物、地域の方々がいか
に大切にしておられるかが分かります。白髪滝アタック成功と、これからの村の水害無害をお
祈りしました。
身長175cmのぼーくんと比べるとこの大きさ。滝の頂上はビルの5階ほどの高さに感じら
れました。
そして打たれる。今回は座禅(という名のあぐら)を組んで打たれる。上から落ちて来る激流に
ただただ身を任せる。大滝の時よりも高く、岩肌を滑らず水が落ちてくるので衝撃が倍ほどあ
るように感じる。しかし、2回目ともなると打たれ慣れて来るのか、心の中で日頃の煩悩を思
い浮かべて水とともに流すことができました。(神様の目の前で恐縮ではありましたが。)
打たれて15秒ほど。一瞬、滝の勢いが弱まった気がしました。「ついに白髪滝と心を通わせる
ことができたのか!!決死のチャレンジをした甲斐があった。」と冷静に考えることが出来る程
余裕もありました。「これで村の人に自慢出来るぞ。」と考えた瞬間に今まで異常の大量の水が
頭を打ちました。ものすごく痛かった、きっと煩悩が生まれて水神様がお怒りになられたのだろ
う。すごすごと退散します。
そして、再びこの場所へ、いよいよ一番の滝『布滝』へのアタックです。
歩を進めると、入り口に小さな滝が。ぼーくんを嘲笑うかのように待ち構えていました。ここま
で2つの滝に打たれた私に、もはや怖い滝などありませんでした。
布滝のある場所は、標高787mの地点。あの634m東京スカイツリーよりも高い場所に
あります。ここまで上がると、あば村の中心地からも2〜3℃ほど気温が下がります。夏で
も涼しいので、ここへお越しの際には肌着等を持参してくださいね。(ぼーくんはパンツ1枚)
この道を抜けると布滝の元へたどり着きます。もうこの時点から大きな水の落ちる音が聞こえ
ます。姿を見せる前から恐怖心を煽る布滝。戦いはもう始まっているのです。心を落ち着け、
決心を固め、布滝へチャレンジします。
ちらりと見える布滝、もうここまで水しぶきが飛んできています。
あば村の誇る一番の名滝『布滝』。岩を滑り落ちる白い水しぶきが、一枚の布を広げたように
見えるということでこの名が着きました。滝裏の黒い岩は、全て玄武岩。黒と白のコントラスト
がえも言われぬ美しさで、夏には木々の新緑、秋には紅葉の赤、冬には雪の純白など、季節に
よっても様々な色を見せてくれます。
近づくと凄い迫力、近くでも会話が出来ないほどの轟音。水しぶきが至るとこに飛び、天然の
ミストとなっています。カメラレンズに着いた水しぶきが分かりますか?(心霊写真ではないで
すよ。一応。)
しかし、今までの滝とは比べ物にならない水量、高さ。姿を見て、ぼーくん一気に弱気になり
ました。しかし、ここまで来たらやるしか無いと、必死の思いで滝へと近づきます。
ここまで来ました。しかし、怖い。滝壺を見ると飲み込まれかえって来れないように見える。
深さも僕の胸の位置まであるよう。本当に死んでしまうかもしれない、魔物が潜んでいるかも
しれない。その恐ろしい迫力にどんどん弱気になります。
しかし、ここまで来たのだから打たれる他ないのではないだろうか。煩悩を消すために、これか
らの決意も含めて歩いてここまで来たのに、このまま帰ってしまっていいのだろうか。だが、本
当に怖い。脚と体が動かない。どうしようか…. 辛い、冷たい、痛い……
あまりの恐怖に布滝アタックはあえなく失敗と終わりました。本当に死を目の前にしたようで
した。しかし、この水量の布滝はめったとして見れるものではありません。きっとまだまだ修
行が足りない、出直して来いと布滝が言ったのだと思います。ついに滝と会話出来るようにな
ってしまいました。
あば村が誇る3名滝。全て回っても30分ほどですが。その迫力と回りの自然の雄大さにとても
感動します。涼しくなった9月〜10月あたりは滝も見頃で、かなりオススメです。皆さんもこの
滝を見に、ぜひともあば村へお越し下さい。
そして、言わずもがなですが
今回の撮影は、安全を確保して、見守ってもらいながらの撮影でした。くれぐれも滝に入らない、近づかない、滝壺にも入らない、ように御願いいたします。とくに布滝の岩肌は、苔が蒸して非常に滑りやすくなっております。事故が起きてからでは遅いので、みなさん安全な場所で滝を見てくださいね。
涼しくなった9月のあば村からお届けしました。ぼーくんの修行はまだまだ続きます。
お散歩ついでに滝へ打たれてきました【後編】 終
撮影監督・補助
伊藤 享 伊藤 心花 宮田サラ