2014.5.9 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan
新緑のあば村、と良く言います。本当に見渡す限り緑色で、田植えも始まり
田んぼにも緑が映えてきました。しかし、緑が生えすぎるのも村人にとって
は困ることで、日夜雑草と格闘しています。今日は、朝散歩をしていたら鎌
を持って草刈りに出ようとしていたおばあちゃんをご紹介。
美津子さんにであった前日、あば村では少し雨が降りました。久しぶりの雨
だったので草にとっては嬉しかったのか、幾分青々としていました。その草
をここぞとばかり刈りに出た美津子さん。「雨が止んだおりに刈らないと、
草が溝に詰まったら家まで水が流れてくるんです。」だとか。道具は昔から
愛用している鎌です。切れなくなったら研いで、大切につかってきました。
そして腰には虫除けの蚊取り線香。完璧に田舎のおばあちゃんスタイルを貫
いています。「私はこのやり方しか知りません。機械なんぞ分からん。」と
話す美津子さん。生まれも育ちもあば村、ずっと草と戦い続けてきました。
「ここまで来ると、草の生命力には感心します。私もこんな風に長くしぶと
く生きて行きたいです。」今も昔も草は変わらないけど、村の景色は変わっ
てしもうた、と懐かしそうに話していました。
腰にぶら下げた蚊取り線香が可愛い。
先ほど話したように、美津子さんはあば生まれあば育ち。もちろん合併する
前の『阿波村(あばそん)』時代も知っておられます。当時はまだ村にお金があ
ったそうです。「あばは山を持っている人がたくさんおって、比較的裕福で
した。」と美津子さん。阿波村時代にあった老人クラブで行われた敬老会で
も、とっても良い物を送られていたそうです。「今となっては、祝われる側
になりましたが、自分の弁当代も持ち寄りになって。木が安くなったから金
もなくなったんでしょう。」その山に置いてある木を、どうにかして上手に
使えたらと考えています。「例えば、木で売るんじゃなくて、まな板なんか
にして簡単に加工したらいいんじゃないかな?そこらのアイデアは若いもん
の方が上手でしょ。」と言いながらまた黙々と草を刈りだしました。別れ際
に、あば村でも行っている『木の駅プロジェクト』のことを話したら、村で
も若い人たちが頑張ってくれよるんじゃな。と黙々と草刈りをしながら。
美津子さんも素敵にできることを精一杯やっておられました。
最後に、美津子さんのあば村の自慢は?
しかし、田舎の草対策はどこも同じ課題ですね。こうやって粛々と日常的に
草刈りをするおばあちゃんの姿をみて、本当に感心しました。
もう週末ですね。GWがあったので曜日感覚が混乱してます。
明日明後日は休日なのでお休み。
次の更新は5月12日(月) お昼12時です。
次はどんなお話が聞けるでしょうか、お楽しみに。