第27村人:石田 千代子さん

2014.5.8 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

あば村では、地元で生まれて育った人のことを『地子』(ぢご)と言い、75歳を超えた
人のことを『昔人』(むかしびと)と言うようです。後期高齢者なんて言わないところが
田舎流のオシャレなのかなとか思っています。しかしあば村の昔人は元気な人が多いで
す。今日はたまたま出会って、この『昔人』という言葉を教えてくれたあばあちゃんを
ご紹介します。

 

石田 千代子(ちよこ)さん

 

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「昔人だから、昔そのままの暮らしがええんです。」

「先日の5月3日で85歳を迎えました!」と出会って開口一番教えてくれた千代子
さん。85歳には見えない力強い足取りで墓の前の草刈りをしていました。だいたい
は刈り払い機で行うのですが、端っこの方は長年愛用している鎌で草刈りをします。
「昔はこうやって全部手でやっていましたからねぇ、私はこっちの作業の方が楽しい
んです。」と千代子さん。草を入れる籠は、なんと千代子さんがあば村へ嫁いで来る
前からあったものです。亡くなられた旦那さんが、檜の枝で作ったものを、修理しな
がら大切に使っています。「この籠がいっぱいになったら今日の作業は終わりって、
自分で決めながらやってます。」とのんびり作業。「私は昔人ですから、鎌だって籠
だって、食べ物も、昔のまんまで満足なんです。」と話す千代子さん。何も変わらな
いあば村のことも自然と気に入っておられました。

 

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千代子さん自慢の籠。これがいっぱいになったら作業もおしまいです。

 

「あば村には元気な昔人が多いんです。なぜか長生きする。」

千代子さんも含めてですが、元気な昔人が多いあば村。長生きの秘訣は何かを聞いて
みたら「そもそもあば村に住んでること自体が秘訣です。」と千代子さん。村にいた
ら、自然とやるとこが出来て、それをやるためには嫌でも生き続ければならないんだ
そうです。凄い。そして、家から見える景色も長生きの秘訣だと言います。「墓の横
にあるぼたんの花がもうすぐ咲きます。これが楽しみ。夏には田んぼの緑が、秋には
紅葉が。季節の色の変化を見るのが楽しみです。毎年、来年も見よう!と思って長生
きしています。」四季を肌で感じながら、身体を動かして仕事をする。道具も昔のま
まで、自分の手で丁寧に作業する。若い人の理想の田舎生活を営んでいる千代子さん。
「別に無理に昔の暮らしをやろうとせんでいい。自分の出来る範囲で、やれるとこだ
け、それがあば村で生きる秘訣。」自らも80年以上実践されてきたことです。
最後には一緒に田舎暮らしを楽しみましょうと言われました。何よりも千代子さんが
純粋に生活を楽しんでおられるんだろうな。とっても素敵な姿を見せてもらいました。

 

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千代子さんの家から見た風景。

 

最後に、千代子さんのあば村の自慢は?

「来たら分かるでしょう、あば村全部が自慢。住めば都。」

 

籠がいっぱいになるまであと半分。もうぼちぼち頑張りますかと言って再び作業を始め
られました。時間にしばられない『昔人』らしさを教えてくれました。

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明日もお昼の12時更新
次はどんなお話が聞けるでしょか、お楽しみに。