第17村人:大塚 静恵さん

2014.4.21 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

先週末にご紹介した大塚賢一さん。小さく光るあば村の技術者でした。
本日は賢一さんを支える、素敵な奥様をご紹介

 

大塚 静恵(しずえ)さん

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「はじめて食べた給食が思い出です。」

あば村生まれの静恵さん。もちろん阿波小学校出身です。
静恵さんが小学校5年生の時でした。それまで寒さの厳しいあば村で、教室の暖房が
火鉢だけだったのが、8つの教室に石油ストーブが設置されました。
「よく寒さを我慢して勉強しとったなぁ。」と感慨深く話す静恵さん。さらに6年生
の時に、初めて学校給食が始まりました。その時の記憶は今でも鮮明だそうで
「うどんに穴が空いとる、なんでだろうか?と思ったら、『それはマカロニっていうのよ』
と友達が教えてくれました。初めて食べました。」と思い出話を聞かせてくれました。

 

 

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静恵さんの小学校時代のクラス写真。

 

「今でも、あばに残って良かったなと思います。」

同級生が35名、その内あば村に残っているのは半数以下。
時代の流れと共に、あば村を離れて行った人たちを見てきました。
「出稼ぎに出て、帰ってこなかった人もおれば、嫁いで行った人も。」と語る静恵さん。
それでも、静恵さん自身はあば村に残ったことに満足しているようです。家の裏の畑で
野菜を作り、味噌や漬け物など加工品にして食卓に並べ、日常的に食べるのが好きだそう。
加工のことで分からないことは、同じあば村にいる賢一さんの妹さんのところへ習いに
行きます。「あば村のことは割合好きですよ。」と控えめに話す静恵さんですが、昔の
田舎暮らしをあば村で満喫しておられました。

DSC_0061こんにゃくの作り方を習っていました。

 

「あば村にたくさん人が来てくれたらええなぁ。」

あば村は合併して10年。この間に人口は100人以上も減ってきました。その変化も
見ていた静恵さん。「あば村にもっとたくさんの人が来てくれたら。」と願います。
旦那さんの賢一さんのガレージには、いつも来客が。それをもてなす度に、静恵さんは
お茶やお昼ご飯等を丹誠込めて出してくれます。村としての元気がなくなりつつある今
こいいった小さな集まりを大切にしなければなりません。「なんにもできんけど、人が
くるなら私も出来ることはしたい。」と話す静恵さん。再び活気あるあば村になることを
願っています。

 

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最後に、静恵さんのあば村の自慢は?

「のんびりとくらせること。やりたいこともできる。」

坊くんみたいな若い人に頑張って欲しいと最後に言い残し、また賢一さんの元へ行く静恵さん。
何気ない日常を送っている静恵さんですが、その姿は若いぼくにとっての理想の夫婦でした。

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明日もお昼の12時更新。
次はどんなお話が聞けるでしょうか?お楽しみに。