2015.2.18 【あばのコト, あば通信】 投稿者:bo-kun_chan
平成27年 2月14日(土) 晴天
キンと冷えたあば村、前日まで大雪が降っていましたが空には太陽が出ています。
この日は、村にとって大事な日。
新たなスタートの日。今までを振り返り、新しい一歩をみんなで踏み出す日。
昨年4月よりスタートした『あば村宣言プロジェクト』
合併から10年、いま再び村がはじまる。を合言葉に
こころの故郷『あば村』を住民一丸となって行う村づくり。
本日ここに、『あば村』であることを宣言いたします。
この日まで、約2ヶ月間
村の若者有志で《あば村宣言記念フォーラム実行委員会》を組織し。毎週のように
夜遅くまで集まり、記念式典の内容を企画してきました。あば村のコンセプトの通り
なるべく、村人が参加し、一緒に作り上げていく式典。まさにこれからのあば村の
あり方をそのまま表現した記念フォーラムにしようと決め、準備を進めてまいりま
した。
式典会場には、あば村の歴史を追った写真を展示いたしました。当時の村人が、大切に記録し
今日の日まで保管し続けてきた貴重な資料。合併前、元気で笑顔に溢れていた『阿波村』時代
の記憶がよみがえります。こんな先人たちが、あば村の地で生き、残してくれたからこそ、私
たちがあば村人としてあり続けられる。そんな想いを込めて展示をしました。
写真も、それぞれにテーマを決めて展示しました。フォーラムの実行委員会に参加してくださ
った、移住してこられた女性のアイデアです。当日来てくださった地域の方々も、当時の記憶
を思い出しながら、話が弾みます。
「こんな時代もあったなあ。」「私もこんなシャンと立っとったなぁ。」
「この時の阿波は良かったな….」
古き良き阿波に想いを馳せながら、あば村宣言記念フォーラムは開会しました。
まずは、連合町内会副会長の小椋道典さんから挨拶をいただきます。
小椋副会長も、生まれも育ちもあば村。生粋の阿波人。土建会社の社長も務められ
村づくりにも多大に尽力してこられました。阿波に対する想いも強いです。
「ここから、あば村は再スタートを切ります。今一度、住民一丸となって
立ち上がっていきたい。」
力強いお言葉をいただきました。
続いて、あば村運営協議会会長 小椋 懋さんより、これまで阿波地区で取り組んできた
地域づくりの概要を発表いただきました。このHP上でもご報告しましたが、
先日は広島県の三次、島根県の松江市で、それぞれ全国に向けてあば村の取り組み
をPRしてきたところです。今一度、地域の方々に丁寧に説明します。
さて、いよいよメインプログラム
『あば村宣言』宣言文の読み上げです。
560人のあば村を代表して、8名が壇上に上がり読み上げを行います。
あば村にずっと住んでいる人。若い女性。移住してこられた夫婦。子供達。
いろんな人が集まって、あば村を形成しています。
それぞれの世代を代表して、宣言文を読み上げていただきました。
ーあば村宣言ー
周りは山だらけ、入り口は一つしかない「あば村」は不便で何もない場所かもしれません。
しかし、「あば村」には人間らしく生きるための大切なものがたくさんあります。
このあば村の自然と活きづく暮らしを多くの方々と共有し、守り続けていくこと、
そして子どもたち孫たちにこの村での暮らしや風景を受け継いでいくことを決意し、宣言いたします。
合併から10年、あらたな村の始まりです。
(全文はこちらから)
最後のフレーズをみんなで合わせて読み上げた瞬間。会場は拍手に包まれました。
ここに、あば村を正式に宣言いたしました。
この土地を、あば村として守り続けていくことを宣言いたします。
そして、あば村宣言基調講演として、藻谷浩介さんをお招きしました。
演題は『藻谷浩介、あば村宣言を応援します。』
元気の出る演題。これからのあば村の進むべき道をお話しいただきます。
90分間。細かなデータを元に『あば村は既にがんばっているんだ!!』という強い
エールをいただきました。
「東京にいても、なぜか岡山の山奥のあば村の噂は聞こえてくる。」
「この地域は既に、10年前の国の予測を良い意味で裏切っている。」
「1年間で親子1世帯が移住してくれば、あば村は1000年でも持つ。」
「これらは全て、この小さい村だからこそ起きていることなんだ。」
公演後、一人のおじいちゃんが僕に声をかけてくれました。
「今日は、半信半疑で話を聞きにきたが、本当に来て良かった。
私は、初めてあば村に生まれて良かったと思ったよ。本当にありがとう。」
あば村を宣言し、ソトからの応援もいただき、地域の人は再び自信を取りもど
そうとしています。
「合併して、ええことならんかった。」阿波地区はもうお終い。
これからは、地域の人が自らに誇りを持って生きて行く。それを魅力にたくさん
の人が集まってくる。
そんな村の姿の、小さな兆しをおじいちゃんが見せてくれました。
公演が終わってから、みんなで記念撮影。
あば村がんばるぞーー!!の掛け声とともに。
写真には移り切っていないですが、合計100名を超える村人に参加いただきました。
先日、小さな拠点講演会で来ていただいた小田切徳美先生に、こんなアドバイスをいただき
ました。
「地域づくりの会に、村の人口1割が参加したら、物事は動く。
2割も参加すれば、地域に革命が起きる。」
人口560人のあば村。2割だと112人。
実は会場では、2月14日がバレンタインデーとうこともあり。
来場者みなさんに、一つ一つメッセージを書いたチョコレートを配布していました。
準備した数は120個。
最後に、残ったチョコレートは一つもありませんでした。
こころのどこかで、村に革命が起きそうな気がしてきて。ドキドキしました。
『あば村』を宣言いたしました!!【前編】 ー終ー
あば村宣言記念フォーラムはまだまだ続きます。
明日の13:00時、後編の記事を投稿いたします。
後編は、村人の笑顔がたくさん詰まった交流会。
しばしお待ちください。