第84村人:小椋 房香子さん

2014.8.12 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

台風が過ぎ去ったあば村。大きな被害もなく村人もほっとした
様子です。台風で嬉しかったのは雨が降り水をたくさん吸った
雑草たちだけでしょうか。稲刈り前に、再び草との戦いが始ま
ります。今日は、かしこく台風前に草取りをして、伸びること
さえさせなかったおばあちゃんをご紹介します。

 

小椋 房香子(わかよ)さん

 

ふみこさん

 

 

「家にずっとおるけど、草ぐらいは取りますよ。」

田舎に取って草取り・草刈りはもはやルーチンワークであり、
暇さえあれば皆さん草を刈ってます。村にはびこる草は水と
太陽の光だけで驚くほど成長していきます。大雨なんか降っ
て晴れた次の日には見間違えるほどの草が。そんな成長をま
さに根絶するべく、根っこから草をちぎっていたおばあちゃ
んを発見しました。「私は、だいたい(いっつも)は家の中に
おるんですけど、草取りだけはやらんとなと思ってね。」使
うのは素手と鎌のみです、なんてパワフルなんだ。「台風が
来て、何日も雨が降ると草が伸びきってしまって抜きにくく
なるんです。だからその前にちょっとでも綺麗にしとかにゃ。」

 

ふかこさん2

 

 

 

「戦争時代は食べ物もなく、たいへんな思いでしたよ。」

話は、お盆のためかご先祖様のことになりました。房香子さ
んも戦争の経験者、たくさんの兵隊さんが村から出て行きま
した。房香子さんの親族も戦争に出ておられます。「当時、
若い男は戦争のために行きとったようなもんです。変わりに
私たち女が、男のための食べ物やなんやらを作ってましたよ。」
しかし、満足に食べる物もないぐらいひもじい生活を続けて
いました。「配給の制度があってね、よく村に食べ物を運ん
できてくれてました。畑では芋を作って食べてました。」今
では想像できない生活です。
「あれを経験してきたから、そりゃ嫌でも長生き出来ますわ。」
と笑いながら話す房香子さん。僕も少し草取りをお手伝い。
「助け合って生きるのが当たり前だからね、ありがとう。」
という言葉がやけに身にしみました。今度野菜貰いに行こう。

 

ふかこさん3

 

 

 

最後に、房香子さんのあば村の自慢は?

「自慢もなにもないけど、私はこの村が好きですよ。」

 

やれやれ、ご飯ご飯と言いながら部屋に戻っていかれました。
おばあちゃんの話を聞いていると今の生活がどれほど恵まれ
ているのかがよく分かります。また話を聞きに行こう。

 

明日はあば村年に一度の大祭り
「あば星空祭り」が開催されます!!

 

ぼーくんは一日中そちらの手伝いなので
申し訳ございませんが明日の一日一人はお休みさせていただきます。

 

過去に紹介してきた村人さんもみんな来るので
この機会にみなさんもあば村に脚を運んでみてはいかがでしょうか?

 

では、次回は8月14日(木)です。
次はどんなお話が聞けるでしょうか?お楽しみに。