第78村人:藤本 孝之さん

2014.7.25 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

昨日のあば村はとにかく暑く、今年初めて猛暑日を記録しま
した。ぼーくんも暑さに耐えきれずに、自転車を降りて川へ
入り涼んでいました。気持ちいい。そしたら突然おっちゃん
が話しかけて来て、何やら子どもの頃の話を始めてくれたの
です。びっくりな出会いだったけど素敵な方だったのでご紹
介しようと思います。

 

藤本 孝之(たかし)さん

 

高之さん2

 

 

「この川ももっと深くて、高いところから飛び込んどったんで。」

あば村下沢地区の川沿い。ちっちゃな畑の下にある河川敷で
休憩していたら突然出て来たおっちゃん。子どものころには
よくこの川で遊んだそうです。「この場所はな、昔もっと深
くて淵のようになっとったんじゃ。それが工事で水量が落ち
て、浅くなってしもうた。子どもの時にはあっこから(崖にな
っているところを指差して)飛び降りて度胸試しもやりよった
わ!!」高さ10m以上あるでしょうか。あそこから飛び降りる
なんてどんなけ破天荒なんだこのおっちゃん。今は子どもの
声も無くなり、寂しい川になっています。昔なじみの景色を
みながら、今は畑をしています。「たまに、懐かしい気持ち
になりますよ。お前も飛び込んでみるか?」今飛び込んだら
事件になっちゃいますよ。

 

高之さん1

 

「30年岡山に出て、金を稼ぐとは体を使うことと知った。」

川を眺めながら、孝之さんの職歴についても聞かせてくれま
した。始めは村で山仕事をしておられたようですが、数年経
って岡山の市内へ出稼ぎにいかれました。「岡山では、貨物
列車から荷を降ろす仕事をしていました。当時は新潟の方か
ら天然ガスが豊富に出とって、それを固めた物がたくさん届
きよりました。20kgもありますからね、大変な作業ですよ。」
山仕事で鍛えた体を武器にいろんな力仕事をこなしてこられ
ました。「とにかく、岡山でも体を使う仕事ばっかりしてき
ました。その変わり、しっかりとお金ももらいよりましたよ。
今はどうか知らんけど、とにかく働いて金を稼ぐとは体を使
うことなんだと知りました。」退職して村に帰ってきて、百
姓を始めました。それがこの川沿いの畑。今でも現役の体が
衰えずに鍬を振り下ろしていました。

 

高之さん3

 

 

最後に、孝之さんのあば村の自慢は?

「水が綺麗なことじゃな、都会じゃ信じられんこと。」

 

昔の仕事の厳しさと、今の厳しさとはまた違ったものだと思います。
だけど、体を使い生きる為に稼いで来たおっちゃんの背中がとても
格好良く見えました。

 

次の更新は
土日を挟んで7月28日(月)です。

次はどんなお話が聞けるでしょうか、お楽しみに。