第７５村人：藤本　淑子さん

2014.7.22　【あばのヒト】　投稿者：bo-kun_chan

あば村をぐるぐる回っていると、これでもかってくらい。
手作りのものよく見ます。野菜や米はもちろん、毎日使う
ような日用品まで自分が使いやすいように手で作っていま
す。そんな中、石けんを作っていると聞いて突撃取材に行
きました。今日はそこで出会った素敵なお母さんをご紹介
します。

藤本　淑子(としこ)さん

「手作りのものはいいですよ。もうこの石けんしか使いません。」

もういき梅雨明けですが、すこし曇り空の広がったあば村に
お母さんたちが賑やかに集まってきました。そこにおられた
淑子さん。今日は毎年高齢の石けん作りの日です。「私は手
伝いで来れる時に来ているんですけど。毎年作るこの石けん
を使わせてもらってます。」ただの石けんではありません。
あば村のお母さんたちが開発した特性の薬草石けん。(何が入
っているかは極秘。)肌にも優しく傷も早く治ると言います。
「私が作り始めてからは十数年になりますかね？元は下沢地
区で作ってたんですけど、それを含めたら２０年以上にもな
ると思います。」慣れた手つきで石けんを作っていきます。
村に伝わる者づくりの技術を、次へと繋いでおられました。

石けん作りをする淑子さん。

「一回は村から出てやろうと思いましたけどね、帰ってきました。」

あば村で生まれ育った淑子さん。村に残る藤本商店の娘さん
です。村で高校まで過ごしましたが、一度短大へ通うために
村から出ました。「もう村から出てやろう！！と想って大学
へ行きましたけどね。２年通ってから帰ってきちゃいました
ね笑」やっぱり村の居心地は良かったのでしょうか？良い仕
事があると紹介されて帰って来て、保母さんの職に就かれま
した。今はそのころの経験を活かして、あば児童館の仕事も
しておられます。子どもたちからも「藤本先生」と呼ばれて
あば村の子どもみんなのお母さんのよう。そんなお母さんの
姿を見てか、淑子さんの息子さんたちも今年村へ戻ってきま
した。「一気に帰ってきて、家が大変なことになってます。」
と苦笑いしていましたが、どこか嬉しそうに笑っておられま
した。

最後に、淑子さんのあば村の自慢は？