2014.7.14 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan
台風すぎて、雨が止んだあば村にごそごそと村人が外
出てきました。水をたくさん吸って伸びた草を刈ったり
側溝に詰まった草を取ったり、蒸し暑い中やれやれと言
いながら仕事をしておられます。そんな村を歩いている
と、井戸端会議をしているおばあちゃんたちを見つけま
した。なんかいつの間にか餅つき自慢をされていたので
紹介しようと思います。
蒸し暑い中、作業の休憩中なのか道の端っこでたばこ(あば
で休憩を表す方言)をしていたふさこさん。近所のお姉さん、
と言っても90歳近いおばあちゃんと昔話をしておられま
した。ぼーくんも早速参加。「おー。しんどいけんここで
休んでいきなさい。」と優しく声をかけてくれて、相変わ
らず村の優しさに感動しています。「私はずっと餅をつい
ていました。多い時は2俵もついたことがある。ついたら
若い人が岡山(市内)の方へ持って行って、売ってくれたんで
す。名前は忘れたけど。笑」昔はどこの家庭でも餅をつい
ていました。今はほとんど見られなくなった光景ですが、
大切にしていきたい日本の文化です。「私はもう引退した
けど、後継者が出て来て欲しいです。もう年寄りばっかだ
とかなわん。」餅をつきたい人、絶賛募集中です。
すっごい自慢して来た房子さんが格好良かった。
餅つきの後継者もですが、これからの村が不安だという房
子さん。その理由を聞きました。「来年には、阿波支所も
出張所になるかもしれない。合併で特別に出ているお金も
切れて行く。そうなったら村がどうなっていくんだろうか
想像もつかないんです。」高齢者ばかりになっていくあば
村の先が見えないと言います。それでも私たちは一生懸命
に生きていかないとダメだよね、なぜかこんなとこで誓い
を立てました。ですが、確実に村の人の不安は高まってい
ます。それでも素敵だと感じたのは、いつでもどこでもす
ぐに野菜をくれるとこ。今日は房子さんからえんどうを貰
いました。高いところに生えているのを一生懸命取る姿が
可愛い。「こんなもんしかあげれんけどな、すんませんな。
これからも頑張ってください。」と房子さん。不安はある
けど、村の暖かさはまだまだ消えていませんでした。
最後に、房子さんのあば村の自慢は?
そんなこと言いながら笑顔で話をしてくれたおばあちゃん。
エンドウ豆はそのまま食べたら一番美味しいと言われて
生でかじったら凄く苦かった。その姿を見て「あんたそんな
ことも知らんのか!湯がさにゃいけんじゃろ!!」と笑われ
た。いや、そのままが美味しいっていったじゃん。
明日もお昼の12時更新、次はどんなお話が聞けるでしょうか。