第15村人:石原 智文さん

2014.4.17 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

あば村の中央を流れる、清流 阿波川。天気が良い日にはよく土手添いを、一人で、
友人と共に、あるいは飼い犬と歩く村人の姿が見られます。ちょっとした地元の散歩コース。
先日、僕も自転車で走っている時に出会った女性を今日はご紹介。

 

石原 智文(ちふみ)さん

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「天気の日は毎日歩いて、お友達と話をするのが楽しみです。」

川沿いを、愛車の手押し車と共に歩いていた智文さん。晴れの日には、あば村の竹ノ下・
大畑地区をぐるっと一周するコースで散歩しておられます。その道中でいろんな人と立ち話
をして帰るので、普通に歩いたら30分程度のところを1時間半かけて歩きます。
「なかなか帰ってこないと、家族から心配もされますよ。」と智文さん。たくさん村人と
会話をしているので、常に近隣住民の健康情報を耳にしています。「自分の体より、よほど
他の人の体のことを知っていますよ」と話す姿、小さな地域の見守り活動を自然と実践して
おられました。

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この日はお隣の西矢さんとお話。お隣と言っても200mほど先です。

「あばは変わりましたよ。」

同じあば村の大高下地区から、竹ノ下へ嫁いできた智文さん。何十年もあば村が変化して行く
姿を見てこられました。現在のお住まいも、少し高いところにあり、村の移り変わりについて
お話してくださいました。一番気になっていることは、やはり子どもの数。昔は夕方になると
たくさんの子どもが野山を走り回っていましたが、今ではその姿もめっきり見れなくなって
しまいました。
「私の小学校のころは、同級生が30人以上いました。」
昨年度閉校した阿波小学校、最後は全児童で25人でした。子どもが大好きな智文さんにとって
も小学校の閉校は悲しい話でした。

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閉校になった阿波小学校を静かに見つめる智文さん。

 

「目の前を流れる川が変わらないもの。」

たくさん変化してきた、今も変わり続けているあば村ですが、家の前を流れる川の水はいつまでも
変わっていないそうです。「水量が多くなったり、少なくなったりは変わりますが、流れる水の
綺麗さはずっと変わっていないですよ。」と智文さん。この川を眺めながらの散歩は、自分の中
でもとても大切なことだと、川を守って行かなければならないと語っていました。

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石原さん自慢の阿波川。

 

最後に、智文さんのあば村の自慢は?

「私なんかでも、一人でゆっくり歩いておれるとこです。」

そういって、また愛車の手押し車をゆっくりと押して歩きだした智文さん。
あばの過去を振り返り、大切にしなければならないことをたくさん気づかせてもらえました。

 

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明日もお昼の12時更新。
次はどんなお話が聞けるでしょうか?