2014.4.8 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan
山に囲まれたあば村の中でも、ひと際山奥にある尾所地区。そこに大田和子さんは住んでいます。
和子さんではあば村の中でも『加工品の名人』として有名。
自然に採れた食材を、丁寧に調理して食卓に並べています。
約40年前に、島根県桜江町からあばに嫁いで来た和子さん。
実家が養蚕を営んでおり、その手伝いで野のものを採る暇なんてなかったそうです。
初めて山菜を食べたのは、東京にいる叔母さんの家に遊びに行ったときのこと。
山菜の天ぷらを食べて
『こんなに美味しいものが世の中にあるのか』
と感動しました。
蚕の為に育てている桑の木の山には入っているが、山菜なんてみたことがないと。
しかし、叔母さんからさらに
「これは東京じゃなくて、田舎に良くあるもんで」
と言われてさらに驚いたそうです。
こうして、和子さんは畑や山菜に興味を持ち始めました。
この日採ってきた、裏山に生える「わさび菜」
あばへ来て、最初は県の保険師として努めておられました。
仕事をしている時も、あばの豊かな自然の中で畑作をしておられましたが
退職してから本格的に行うようになりました。
「あばの中には、山菜を採るにしても、自分の秘密の場所だとか
ナワバリみたいなものがあるんですよ。」
と微笑みながらお話する和子さん。
「山に線が引いてある訳じゃないんですけど、大きな杉の木だとか
いろんなものを目印にして覚えています。」
先祖代々、受け継いで来た山や、姑さんから教えてもらったポイントを
いまでも大切に守ってきているそうです。ナワバリを外れると、神様の
掟を破ったかのようになる、だとか。
あくまで、採り過ぎずに自分たちの食べる分だけ採ってくることを意識しておられます。
採ってきた山菜も全て手作業で処理します
もちろん、家の前にある畑でも様々な種類の作物を育てておられます。
毎年、変わった野菜を作っていて、どれがあばの地に合うか独自に
研究もしておられます。まさにあば村の野菜博士。
作物は頻繁に、あば温泉の横にある100円市にも出店しておられます。
この日は綺麗なネギを出品しておられました。これで100円。
そして、何より加工品を作るのがとてもお上手。
この日は、たくさん採れたこんにゃく芋を使って手作りこんにゃくを作りました。
一つ一つが全て手作業。この技もあばに来て、地域の人やお義母さんから
受け継いで来た技です。地域の技術を受け継ぐ和子さん。
「手作りのものが、一番美味しくて、何より安心して食べれます。」
と語る和子さんの笑顔がとても印象的でした。
こんにゃくを茹でています。お友達の仙石さんも一緒に。
綺麗なこんにゃくが茹で上がりました。
最後にあばの自慢は?
あばに根を張り、そこの物を活かした暮らしをする。
昔ながらの田舎生活を、和子さんはしておられました。
明日もお昼の12時更新。どんなお話が聞けるでしょうか?お楽しみに。
きょうで一日一人も一週間経ちました
おかげさまでたくさんの方々に記事を見ていただいております。ありがとうございます。
さて、今までは本当に『毎日』の更新でした。
しかし、これからはもっと、あば村に住む『人とそのストーリー』を深くお伝えしていきたいと考えています。
ですので、これからは
【毎週平日の更新 土日・祝日は取材日としてブログ更新はしない】
という形にさせていただきます。
突然の発表ですが、あば村の人たち一人一人を丁寧に紹介していきたいので。
ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
そして、これからも一日一人含め
あば村へのご声援、応援のほどよろしくお願いいたします。
あば村 広報 坊 将一