2015.1.29 【あばのコト, あば通信】 投稿者:bo-kun_chan
1月26日は文化財愛護の日だそうです。
1949年のこの日、法隆寺の金剛壁画が火事で焼失してしまったことから名付けられました。
この日の前後には、全国各地で重要文化財を対象とした消防訓練が行われています。
あば村にも、岡山県指定無形重要文化財である『阿波八幡神社』があります。
樹齢1000年を超えると言われている御神木が佇む森林と、そこにひっそりと建つ神社。
これを守るために、津山市消防団阿波方面隊も訓練を行いました。
なんと、8年に一回の訓練という貴重な機会。
訓練の様子とかっこいい村人の姿をご紹介します。
1月25日(土)、全国的に暖冬と言われていますがまだまだ雪の残るあば村。
午前10時になった瞬間、けたたましいサイレンと共に『八幡神社裏の森林で火災発生』の旨が
村中に知らされました。
それと同時に、八幡神社のすぐ下、あば小学校のグラウンドに集合する阿波方面隊の皆さん。
整列し、隊長の指示を受け、急いで持ち場へ移動します。
3つの舞台に分けられたあば方面隊。それぞれ『給水』『中継』『放水』の3つの持ち場に分かれていきます。
一切の迷いのない、素早い動きに見学者もおもわず拍手です。
防火水槽にもなっているあば小学校のプールから水を取ります。
そこから、各隊員が協力して声をかけあい、ホースを伸ばしていきます。
あっという間に中継地点の準備も完了。
重いホースも背負って長い階段を登ります。
サイレンからわずか5分。放水準備が整いました。
カメラで追いかけるだけでも一苦労です。
山に向かって放水開始。水圧に負けないように3人掛かりです。
中継地点も、水を漏らさないように調整しながら人力で支えます。
冷たい水ですが、手袋一枚で冷たさに耐えます。
プールから八幡神社までおよそ200m
一糸乱れぬ動きで、無駄なく水を火災地点まで運びました。
片付け、撤収、集合も素早く。
8年に一回の文化財消防訓練。
日頃の訓練の成果を存分に見せていただきました。
津山市消防団阿波方面隊は、毎年消防大会で優勝するほどの実力者。
今年の大会での活躍も期待ができます。
おまけに、道路の掃除もするのも消防ホースで。有効活用ですね。