第86村人:寺坂 静さん

2014.8.18 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

この土日は大雨でしたね。ぼーくんの実家がある京都府北部
も洪水で冠水した地域が出る等、全国で被害が出ました。あ
ば村ももうすぐで川が氾濫しそうというとこまで行きました
がなんとか耐えてくれました。しかし、農家さんにとって、
大雨は大敵、もうすぐ秋・冬野菜を植える時期ですがやっと
今日になって天気で種まきができます。今日は晴れの日を待
ちわびて、やっとこさ作業ができたというおばあちゃんをご
紹介します。

 

寺坂 静(しずか)さん

 

しずかさん3

「もうやっと晴れましたね。急いで種蒔かないと!!」

あば村竹の下地区、細い道の後ろにある小さな田んぼで静さんと
出会いました。せかせかと忙しく作業する静さん、晴れ間がさす
日を心待ちにしていたそうです。「もう白菜や大根を植える時期
なのにちっとも晴れないでしょう。もうそわそわして仕方なかっ
たわ。」お隣の奈義町からあば村へ嫁いできてもうすぐ60年。
「もうあばにおる方がだいぶ長くなりましたね。私の仕事は野菜
作りなんです。」と語るおばあちゃん、手際良く白菜の種を植え
ていきます。一つの穴に綺麗に3つずつ種を並べて行く。「こう
やってね、手間ひまかけて育てたら、野菜はかならず答えてくれ
るそういうところが好きなんです。」もはや野菜作りのプロ。し
かし、あばで作る野菜もだいぶ変わって来たと言います。

 

しずかさん1
真ん中にある三つの丸い種が、白菜の種。

 

 

「あばにキャベツなんてなかったんで!!笑」

 

今でこそいろんな種類の野菜をみなさん育てていますが、ちょっと
前まではあばでもそんなに多くの野菜を作っていなかったそうです。
「あばの風景や気候も変わったけど、作る野菜もすごい変わった。
まだそんなに種の種類もなかったのもあるけどね。キャベツなんか
良く取れるけど、昔は作ってなかったんで笑 大畑の青山さんが初
めてあばでキャベツが作れることを証明して、みんなに広めてくれ
んさった。」それまで、あばで採れなかった野菜は行商の人が売り
に来ていたそうです。逆に、みょうがはあばでもずっと昔から作っ
ていたそうで「みょうがはね、あばの気候に合ってるのか、どの家
庭でも作りよったよ。このお盆の時期にはね“みょうがは仏さんのご
ちそう”と言って、よくお供えをするんです。」終止野菜の話ばかり
の静さん。愛情たっぷりに畑をしておられました。

 

しずかさん2

 

 

最後に、静さんのあば村の自慢は?

「あばは飯村ですよ、落ち着いてますし。」

 

静さんですが、ずいぶん賑やかにしゃべってくれる素敵なおばあちゃんでした。

 

明日もお昼に更新予定です。
次はどんなお話が聞けるでしょうか、お楽しみに。