第70村人:石原 楠三さん

2014.7.9 【あばのヒト】 投稿者:bo-kun_chan


 

 

明日から超巨大台風が岡山まで近づいて来るそうで、昨日
から畑の収穫や田んぼの水の管理や、家の補強にと慌ただ
しいあば村です。あばの中を流れる川沿いに住む村人も洪
水しないかと不安がっておられます。今日は川のすぐ近く
で野菜を収穫していたお父さんをご紹介します。

 

石原 楠三(くすみ)さん

 

くすみさん1

 

「台風が来るからな、芋を掘っとかにゃいけん。」

あば村 竹の下地区にお住まいの楠三さん、今日はおばあ
さんと一緒に畑の収穫作業です。「おっきい台風が近づい
てきよるでな、その前に取っとかんとダメになってしまう
かもしれんでな。掘り起こしとるんじゃ。」畑からごろご
ろと出て来るジャガイモたち、美味しそう。
災害の少ないあば村ですが、数十年前に大洪水があったそ
うです。その時は道路も使えなくなり、田畑は荒れ、生活
も困難になるほどでした。「まあ、寒くはないわな、この
天気は。」と言うくらい、蒸し暑い天気の中、土を掘りか
えしていました。大雨にならなければいいんだけど。

 

くすみさん2

 

 

「スタンドがなけりゃ困るでな、みんなで存続させんと。」

今年の6月で撤退した農協ガソリンスタンド。なんとか村
で経営していこうと、2月に村人の出資で合同会社を設立
しました。楠三さんはそこの執行社員にもなっておられ、
日々助けていただいています。「あのスタンドがないと村
で油も入れれんし、この時期になると草刈り機の混合油も
なくなるでな。冬は冬で灯油がなけりゃ困るし、なんとか
してスタンドは続けていかにゃならん。」お仕事が忙しい
時でも、時間が出来たらスタンドへ顔をだしてくださいま
す。外で会った時も「スタンドはどんな?」と心配してく
れます。「若いもんがな、バトンタッチして頑張ってくれ
たらええで。これからの村を作ってください。」と楠三さ
ん。少し強面で体もがっしりしていますが、心優しく頼も
しいお父さんでした。

 

くすみさん4

 

最後に、楠三さんのあば村の自慢は?

「自慢なんてなにもないけどな、今は家の前にホタルがたくさん飛んどるで。」

 

お孫さんと良くあば温泉に来る楠三さん。実はその時はもう
孫にべろんべろんのおじいちゃん。可愛い一面も見せてくれます。

 

 

明日もお昼の12時更新
次はどんなお話が聞けるでしょうか、お楽しみに。